これは、ブログでないと書けないテーマですので興味のある方は必見です。
お客様から「真空パック(無酸素パック)が必要か?」というお問い合わせが非常に多いです。
まず、ウェディングドレスの保存のために真空パックが必要かと言えば「No」です。芸能人がお召しになられるような非常にボリュームのあるドレスには小さくなるのでメリットがありますが、それだけです。
理由
1 真空パックの有効期限は1年程度の保存です。食品の消費期限を見れば分かるように10年など絶対に保存できません。
2 普通に保管するより黄ばみます。中の窒素が窒素酸化物に変化する。車の排気ガスに当てているのと同じ状態。
3 驚くべきことですが、大量生産するとコストは¥200にもなりません。これが、お客様には¥6.000になります。私の会社は将来の保証の観点から自社では行わないので、利益を考えませんので¥3.950です。
4 クリーニングで落ちない汚れを見えなくするために使われる。
これだけですので、ドレスを大切に保存する方法として真空パックを検討している方には絶対にお勧めできません。何年か後に真空パック(無酸素パック)を空けたときには大変な事になります。
結局はお客様のドレスのためでなく、クリーニング店の利益のためだけになされているのが現状です。
更に不思議なのが、真空パックフィルムメーカ(有名な大手企業です)も、あくまでコンパクトという利便性のためで、10年黄ばまないなどの保証期間はないと言っているのになぜ、「10年保証」というのか分かりません。10年後にドレスが黄ばんだら法的に全額弁済してくれるのでしょうかを聞いてみてください。
「なすクリーニング」には真空パックよりも科学的な保存方法もあります。